(A)の投資家は、投資資金は目減りするものの、その多くを回収でき再投資のチャンスがあります。
(B)の投資家は、株価が下落し続けた際に損失が大きく膨らみ、リスク許容限度を一気に超える可能性が高まります。
(C)の投資家は、株価が再上昇して買い値を上回るまで何もできません。
資産をコンスタントに増やすことができるのは、Aの投資家のみです。
プロの投資家と多くの個人投資家の大きな違いに、損切り(ロスカット)ができるか否かということが挙げられます。プロの投資家は、想定した方向とは反対方向に株価が進みはじめた際に、損切りすることにより損失を限定させ、次の投資の為の資金を確保します。
多くの含み損を抱えた株式を保有すれば、資産が減少するだけではなく、その間の投資機会を全て失うことになり、全く利益を上げることができません。会社ならば破産してしまうことは言うまでもありません。
しかし、個人投資家は損切りすることをためらうことが多いようです。頭の中では理解していても「損をしたくない」という感情、「もしかしたら明日から上昇に転じるかもしれない」という期待感などからズルズルと持ち続けてしまうのです。
損切りができなければ、資産をコンスタントに増やすことは不可能であると言っても過言ではありません。
相場の格言に「見切り千両」という言葉があります。これは見通しがよくないと思ったら、思い切って処分しなさいという意味です。
柴田秋豊先生も『取る(利益を上げる)ことが目的だが、引かれない(損をしない)ことが第一条件』と書き残しています。